【旧ブログからの移転記事になります】
先月の雪の日に(だいぶ前ですが)植物油別コールドプロセスソープの温水・冷水における泡立ち・泡もちの実験をしていました。
<写真は温水時>
オリーブオイルソープ・マカデミアナッツオイルソープ・グレープシードオイルソープ
リノール酸を含有しているグレープシードオイルソープが泡立ちは一番良かったように感じましたが・・・
作成から3ヶ月、少し酸化臭が出てしまっていました。
リノール酸はオレイン酸の10~20倍前後酸化が早いと言われています。
今回は研究のため、グレープシードオイルを使いましたが、酸化しやすいため、私は普段あまり使わないオイルです。
コールドプロセスソープは1~2ヶ月ほど熟成が必要。
その間も酸化は進むため酸化の早いオイルを使うときは、配合量など工夫が必要ですね。
パーム核油ソープとココナッツオイルソープ
どちらもラウリン酸を含むため大きな気泡がすぐに出て、泡立ちはとっても良い!!けど・・・
泡の持続は他の植物油別ソープよりは↓
使い心地も、大きな泡が立つもののすぐに消えてしまい・・・
ピリピリなど、肌刺激は感じはなかったもののオリーブオイルソープなどのしっとり感も感じられず。
WパームオイルソープとRパームオイルソープ
どちらも泡立ち・泡もち大きな変化はなし。
作成時のトレースの出方はカロテンなどの不鹸化物が多いRパームオイルの方が早かったです。
他の植物油ソープより泡もちが良かったものの、パルミチン酸や少量のステアリン酸が含まれるためパームオイルどちらも溶け残りがありました。
「オリーブオイルの主要脂肪酸はオレイン酸で・・・泡立ちは・・・溶け崩れは・・・」と、石けんの本に書かれたりしていますが、このような実験で比べてみると、更にとっても分かりやすくなりますし、(植物油別を作るのが大変ですが)
良く使われるオイルが、オリーブオイル・ココナッツオイル・Wパームオイルなのが価格面含め分かるような気がします。